足が不自然なくらいに大きなボコボコがあったり…
足の血管が目立つくらい浮き出ていたり…
よく足がむくんだりつったり…
 
このような症状があったら、もしかしたら
「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」という病気の
サインかもしれません。

「下肢静脈瘤」は、普段あまり耳にしない病気ですよね。
 
そこで今回は下肢静脈瘤の原因と症状や予防についてご紹介します。

 

下肢静脈瘤とは?

私たちの血管には「動脈」と「静脈」2つの血管があります。

「動脈」は心臓から身体全体に血液と一緒に酸素や栄養を運ぶ血管です。

「静脈」は血液と一緒に二酸化炭素や老廃物を心臓に運ぶ血管です。

ですので下肢静脈瘤は静脈に異変が起きているということになります。

足の静脈は重力に逆らって血液を心臓に運ぶ為、血液が
逆流しないように逆流防止弁が付いています。

逆流防止弁は、血液が心臓に運ばれる時だけ開くような仕組みに
なっています。

この逆流防止弁が壊れると血液が逆流して、血管内に漂うように
なってしまいます。

このように下肢静脈瘤とは、足の静脈にある逆流防止弁が壊れて、血液が
逆流してしまう血管の病気の事を言います。

 

下肢静脈瘤の6つの種類と症状は?

「下肢静脈瘤」と一言で言っても、実は種類が6つもあります。

1.大伏在静脈瘤(だいふくざいじょうみゃくりゅう)

大伏在静脈は足(もも、すね)の中心よりも前を通っている血管のことです。
この血管に血液が溜まってしまうので大伏在静脈瘤と呼ばれます。

下肢静脈瘤の中で一番多いのがこのタイプです。

太ももからすねの内側や前方にかけて、
血管がボコボコと瘤状に膨らみます。

太い血管で起こるのでボコボコがかなり目立ちます。

2.小伏在静脈瘤(しょうふくざいじょうみゃくりゅう)

小伏在静脈は足(もも、すね)の中心よりも後ろ(ふくらはぎ側)を
通っている血管のことです。
この血管に血液が溜まってしまうので小伏在静脈瘤と呼ばれます。

ひざの裏やふくらはぎの外側からふくらはぎ側にかけて、
蛇行して膨らんだ血管が出てきます。

静脈瘤が出来る仕組みは大伏在静脈瘤と同じです。

3.陰部静脈瘤

足の付け根や太ももの内側、陰部周辺に出来る静脈瘤です。
妊娠中によく出来る静脈瘤で出産後には消えている事があります。

4.不全穿通枝(ふぜんせんつうし)

伏在静脈瘤より小さめで5の網目状静脈瘤や
6のクモの巣状静脈瘤よりは大きい静脈瘤です。

5.網目状静脈瘤(あみめじょうみゃくりゅう)

ひざの裏側によく出来て、青い血管が
網目状に細かく枝分かれしているように見える静脈瘤です。

パッと見はアザと勘違いする事が多いです。

6.クモの巣状静脈瘤

5の網目状静脈瘤よりも更に細かく、
クモの巣のように枝分かれしているように見える静脈瘤です。

色も赤、紫、青などに見えます。

 

下肢静脈瘤の原因5つとは?

下肢静脈瘤の原因は以下の5つがあります。

1.デスクワークや立ち仕事が多い

デスクワークや立ち仕事など、
長時間同じ状態が続くと静脈の血流が悪くなります。

静脈の血流が悪くなると血液の循環が不十分になり、
下肢静脈瘤になる原因になります。

2.妊娠・出産

黄体ホルモンには、血管を拡張して
静脈を広げる働きがあります。

妊娠や出産をすると黄体ホルモンの働きが活発になり、
下肢に流れる血液量が増えます。

下肢に流れる血液量が増えると、逆流防止弁が壊れてしまう事があり、
下肢静脈瘤になる原因になります。

3.加齢

歳を重ねると、逆流防止弁の働きが弱くなる事があります。

逆流防止弁の働きが弱くなると血液の逆流が起きやすくなり、
下肢静脈瘤になる原因になります。

4.脂質異常

血液中にある脂質、コレステロール、中性脂肪などが高くなると
血液がドロドロになります。

ドロドロになった血液は血管に負担を与えたり、
血液の流れを悪くして下肢静脈瘤になる原因になります。

5.遺伝

家族に下肢静脈瘤の人や体質的に逆流防止弁の働きが弱い人が
いたりすると
、遺伝で下肢静脈瘤になると言われています。

 

まとめ:下肢静脈瘤を予防する方法は?

下肢静脈瘤になる原因、いかがでしたか?

最初に書いた下肢静脈瘤の症状は普段の暮らしでよくある事なので、
ついつい見落としがちです。

自分の足をじっくり見る事も、あまりないでしょう。

下肢静脈瘤は放置して重症化すると、足が壊死してしまう事も
ある、恐ろしい病気です。

足がだるかったりむくんだりつったりするのは、身体が異変を
感じた時に出る大切なサインです。

下肢静脈瘤を予防する方法は入浴時やお風呂上りでかまいませんので、
5分間くらい、しっかりと足のマッサージをすることが大切
です。

そしてウォーキングなどもすると血液の循環がよくなるので予防になります

また、下肢静脈瘤はできるかぎり早期発見しなければいけません。
お風呂に入った時などに一度じっくり足を観察する事をオススメします。

もし血管がボコボコしていたり、身に覚えのないアザがあったら
一度病院へ行ってみて下さい。