男性に比べ、女性はむくみやすいと言われています。
 
実際に、夕方になると足がパンパンで靴下のあとがくっきりついたり
ブーツや靴がきつくなったり、重だるさを感じたことがある方は
多いのではないでしょうか。
 
なぜ女性の足はむくみやすいのか、むくんだ時の対処方法について
考えていきたいと思います。

 

女性はなぜむくみやすいのか?

女性は男性に比べ筋肉量が少ないので、むくみやすいと言われています。

筋肉量が少ないと代謝が低下し、体液の流れが悪くなり、むくみやすく
なります。

また、立っている時に足の血液を戻すのはふ、くらはぎの筋肉が
ポンプの働きをしますが、筋肉量が少ないとポンプが十分に働きません。

しかも立っていると重力の関係で、血液は足にたまりやすくなります。

そのため体の中で足が最もむくみやすく、しかもむくみは女性に多いのです。

 

むくみの原因7つをチェック

むくみの原因には以下の7つがあります。

1.女性ホルモンの関係

生理時や妊娠中は女性ホルモンの影響で、体に水分がたまりやすくなり、
むくみやすくなります。

また、妊娠時はおなかが大きくなるにつれて足の静脈を圧迫してしまうので
これもむくみの原因となります。

2.皮下脂肪の多さ

皮下脂肪が多いと冷えやすくなり、血行不良の原因になります。
体の血流が悪くなるとむくみやすくなります。

3.長時間の同じ姿勢

長時間立っている時はもちろんですが、座っていても同じ姿勢を
長時間とっていることで、血液の流れが悪くなり、むくみやすくなります。

4.血流を悪くするような生活習慣

運動不足や睡眠不足、ストレス、食生活の乱れもむくみの原因になります。
塩分を取りすぎるとむくみやすくなるので、気をつけた方が良いでしょう。

5.衣服や靴によるしめつけ

足を締め付ける靴やヒールの高い靴を長時間履いていたり、補正下着など
圧迫するような衣服を付けていることで、血行が悪くなり、むくみが
出ることがあります。

6.下肢静脈瘤

初期症状は足のむくみやだるさですが、年齢とともに症状が進むと、
血管が浮き出てこぶのような症状が出たり、皮膚が変色して色素沈着を
起こしたりします。

さらに悪化すると、皮膚潰瘍や皮膚が分厚くなったりすることもあります。

7.病気の兆候

上記のような原因の場合、むくみは翌朝には解消されますが、むくみが
改善しなかったり、足以外のむくみ、その他の症状がある場合は
病気の可能性もあります。

・腎臓
足以外に顔やまぶたのむくみ、尿が濁るなどがあります。

・心臓
顔や手足のむくみ、動悸、息切れ、胸部の痛みや不快感などの症状も現れます。

・肝臓
下半身や全身のむくみ、黄疸、体のだるさなどが現れることもあります。

・甲状腺機能の低下
手足のむくみや全身のだるさ、疲れやすさや無気力、話し方がゆっくりになったり、
体重の増加が見られます。

 

足のむくみを放置するとどうなる?

足のむくみをそのまま放っておくと、以下のような状態になってしまうことが
あります。

・足が太くなる

・セルライトができる

・下肢静脈瘤になる

・血栓が毛細血栓に入り込み血栓症になる

 

むくみの予防とむくんだ時の対処方法7つ

1.適度な運動

ウォーキングや散歩をしたり、通勤通学の電車で一駅分を歩いてみたり、
エレベーターではなく階段を使うようにするなど、普段できることから
始めましょう。

足首をぐるぐる回したり、足の先を動かすのも効果的なので、座った状態で
踵を床に着けてつま先の上げ下げをするのもよいです。

2.足をあげる

横になり、足を心臓より高くすることが効果的です。
就寝時、足の下に薄い枕を敷いたり、バスタオルを丸めて高めにするのも
良いでしょう。

横になるのが無理な時は、座ったまま足をあげるだけでも良いです。

3.食生活の改善

塩分のとり過ぎはむくみの原因になります。外食が多い時などは塩分も多く
とりすぎてしまうため、気をつけましょう。

また、体の中のナトリウム(塩分)を排出させるカリウムを多く含む食品を
とるのも良いでしょう。

利尿作用のある食品や飲み物(コーヒー・緑茶など)をとるのも効果的です。

4.ツボ押し

むくみ解消には以下のような4つのツボが効果的です。

・湧泉(ゆうせん)
5本の足指を曲げた時にできるくぼみで、足の裏の中央より上側にあります。
疲労回復や万能のツボと言われています。

・足心(そくしん)
足裏の中央にあるツボです。腎臓の機能を活発にし、むくみの解消の効果があります。

・水泉(すいせん)
くるぶし内側の斜め下にあり、くるぶしとかかとのちょうど間にあるツボです。
体の水分代謝を助ける働きがあります。

・三陰交(さんいんこう)
内側のくるぶしの上から指3本分上がった骨の後ろにあります。
胃腸のトラブルや冷え、むくみに効果のあるツボです。

5.お風呂に入る

入浴することで全身が温まり、血行が良くなるのでむくみに効果があります。
汗をかくことでも代謝が上がり、体の老廃物を外に出せるので、むくみが
改善されます。半身浴や足浴もよいです。

6.漢方薬

・五苓散(ごれいさん)
利尿作用があります。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
むくみや冷え性、貧血に効果があります。

・桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
冷えによるむくみなどに効果的です。

他にもむくみへ働きかける漢方はいくつもありますが、体質や体調により
処方も変わってくるので、薬局や漢方医に相談してから服用するのが良いでしょう。

7.着圧ソックスなどの活用

下肢静脈瘤や深部静脈血栓の治療に用いられている着圧ソックスですが、
適度な圧力を与えることで、血液の循環を促しむくみを解消することができます。

ただし、圧力の種類も多く、正しい履き方をしないと効果も現れなかったりと、
使用中の注意点も多々あります。

自分にあった物を見つけ、正しく使用すると効果が見られます。

 
このように、女性の足がむくむ原因は色々と考えられます。
むくみ以外の症状がない場合は、むくみ予防を心がけて改善できるところから
始めていくと良いのではないでしょうか。

むくみ以外に心配な症状がある場合や、むくみがひどく病院で相談したい場合は
一度受診されるのも良いでしょう。

症状により受診する科に迷うかもしませんが、ほとんどの場合はまず内科で見てもらい、
必要な時は専門外来へ紹介してもらうと良いでしょう。

下肢静脈瘤の症状が出ている場合は、近くに専門外来があればそちらを受診するか、
なければ外科か皮膚科が良いでしょう。