耳鳴りと難聴は深い関係性を持っており、耳鳴りの症状がある人の
およそ9割は難聴に悩まされているとも言われています。
 
この症状は加齢や職業性など原因は様々にありますが、その中の一つに
突発性難聴があります。
 
毎年3~4万人が発症しており、誰にでも起こりうる病気です。

突発性難聴は耳の最も内側の、内耳の蝸牛という気管にある有毛細胞が
傷つくことによって引き起こされます。

ある日突然何の前触れもなく起こるもので、あとで振り返ってみても
いつどこでどんな時に発症したのか、はっきりとわかることが特徴的
です。

 

突発性難聴の原因

突発性難聴が起こる人には自己免疫疾患の病気を抱えている人が多かったり、
ウイルス性との関係が深いとも言われていますが、医学的にはっきりとした
原因は解明されていません。

内耳の血流障害や、過労やストレスで起こるとも言われています。

40~60代に発症しやすいですが、小児から高齢の方まで、発症例は様々です。
この病気は一度治ると繰り返すことがないことも特徴の一つです。

 

どのような症状が出るのか?

・耳鳴り
キーンという高音の耳鳴りが片側だけに起こります。

・難聴
声が聞き取りづらい程度から、大きな声も聞こえないなど、症状は
個人差がありますが、徐々に進行するということはないようです。
この場合の難聴も片耳だけに起こるのが特徴的です。

・耳の詰まった感じ
耳が詰まったような聞こえにくさを感じることがあります。

・めまい
めまいは約3割に起こると言われており、発症前後や直後に
起こることが多い
です。

自分や周りがぐるぐると回るような回転性のめまいや、雲の上を
歩いているような浮動性のめまいが現れることがあります。

強いめまいに伴い、吐き気や実際に吐いてしまったりすることも
ありますが、このめまいは一度だけで繰り返すことはありません。

 

治療法は?何科に通うべき?

突発性難聴は治りにくく、治療開始までの期間が長ければ長いほど
聴力が戻りにくくなる
と言われています。

症状が現れて2日以内の受診がベストですが、症状が軽いと
難聴に気付かず過ごしていたり放置してしまうこともあります。

それでも1週間〜2週間以内には受診した方が良いです。

2週間を過ぎると完治が難しくなってくると言われており、
できるだけ早めの受診が大切になります。

では何科を受診すると良いのでしょうか。

めまいがあると内科を受診する人も多いと思いますが、
内科では突発性難聴の診断がつきにくいかもしれません。

聞こえの悪さや耳閉塞感など、他の症状もあるようでしたら
耳鼻科への受診をおすすめします。

治療は安静と薬剤治療が主となります。難聴の程度によっては
入院安静が必要なこともあります。

治療薬はステロイド薬、ビタミン剤、代謝を高める薬、血流改善薬、
抗ウイルス薬や漢方薬などが用いられます。

それに併用して星状神経節ブロック(頚部の神経に局所麻酔剤を注入する方法)や
高圧酸素療法(密閉タンクに入って徐々に気圧を上げる方法)なども
行うこともあるようです。

 

予防方法は?

原因が解明されていないため予防も難しいですが、この病気は
過度のストレスや過労が原因で引き起こされるとの考えもあります。

このため、普段から生活習慣を整えることが大切です。

バランスのとれた食事を心がけ、十分な睡眠をとり、ストレス
コントロールができるように心がけていくことで
予防につながっていくのではないでしょうか。