キーンと言う高音の耳鳴りは、耳の最も内側にある内耳もしくは
内耳とつながっている聴覚神経に、異常が発生していることが考えられます。
 
加齢やストレスなど原因は様々ですが、考えられる原因の一つに、
脳梗塞や脳腫瘍があります。
顔面痙攣が起きる場合、脳腫瘍や脳梗塞の疑いが出てきます。

 

耳鳴りは脳梗塞や脳腫瘍のサインかも?

脳梗塞とは生活習慣病の一つとも呼ばれ、脳の動脈が詰まってしまいます。
すると酸素が十分に行かなくなり、壊死のような状態になることで
発症する病気です。

脳梗塞になってしまうと耳鳴りだけでなく、頭痛や耳の痛みも
生じてしまいますので心当たりのある方はすぐにでも病院へ行く
必要があります。

また、脳腫瘍とは脳や脳を取り巻く組織にできる腫瘍の総称です。
脳腫瘍には色々な症状がありますが、その中の1つに耳鳴りや難聴があります。

片側だけ聞こえが悪くなり、キーンという高音の耳鳴りが現れる場合、
平衡感覚と関係のある前庭神経に腫瘍ができていることが多く、
聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)の可能性が考えられます。

聴神経腫瘍は脳から耳に出ている聴神経に発生する良性の腫瘍で、
脳腫瘍の約6~10%を占めると言われています。

聴神経腫瘍による耳鳴りの場合は、難聴を伴っていることも多く、
腫瘍のある片耳だけに起こるのが特徴的です。

初期の頃は難聴に気付かないことも多いようです。
耳鳴りで受診をし、聴力検査で聴力の低下が発見されるケースもあります。
 

どのような症状が出てくる?

・頭痛や耳の痛みと耳鳴り
脳梗塞にありがちな症状です。

・聴力の低下や耳鳴り
腫瘍が神経を圧迫するためにおきます。
この場合、腫瘍ができた方だけに起こるので症状は片耳だけになります。

・顔面神経麻痺
聴覚神経と顔面神経は並んでいるため、腫瘍が大きくなると
顔面神経を圧迫し麻痺が起こることがあります。

・顔面のけいれんやしびれ
腫瘍が大きくなりまわりの神経を圧迫することで起こります。

・耳閉塞感
初期に耳が塞がれたような感じが見られることがあります。

・頭痛やめまい
腫瘍が大きくなってくると起こることがあります。
身体がふわふわするようなめまいです。

 

何科に通うべき?3つの治療法とは?

最初の症状としては、聞こえの悪さや耳鳴りで異常に気づくことが多いので、
まずは耳鼻科を受診される方が多いようです。

聴力検査でひっかかり、MRIで診断がつくケースも少なくないようです。
脳梗塞や腫瘍の疑いが出た場合は、脳神経外科で治療が行われます。

1.温存療法
良性で大きくなるのもゆっくりなことや、自然に小さくなる可能性もあり
様子を見ることもあります。
この場合は定期的に受診し、MRIなどで経過を観察していきます。

2.手術
腫瘍が大きくなると周囲の神経を圧迫したりと色々な症状が出てくるため
手術適応になることもあります。

3.放射線治療
大きくなった腫瘍を切除あるいは部分切除をしたり、放射線で小さくすることで
圧迫を取り除き諸症状の改善ができます。

聴神経腫瘍の治療の目的は、聴力の温存と顔面神経麻痺を出さないことにあり、
必ずしも完全に腫瘍を取り除かなければならないというわけではないようです。